茶の間再開8

地域の茶の間

*「実家の茶の間」再開*(8)
―保健師さんが来るよ  みんなで準備―

2020年6月17日

<お昼を食べる環境整備>

「実家の茶の間・紫竹」が再開されてから3週間目。お昼を茶の間で食べる方が出てきた。実家の茶の間運営員会代表の河田珪子さんらは、より安全にお昼を食べてもらえる環境を相談している。「ここの台所は広いので、お昼は台所でも食べていただくようにしたらどうかしら。大広間に昼休み、人がいなければアルコール消毒の作業も楽だし、お昼を食べる方も気を遣わずにすみますしね。お昼を持ってこられる方が増えれば、台所以外にもスペースはある。お当番さん、『これからはお昼を食べに家に戻らなくていいですよ』と伝えていきましょう」と河田さん。

<6周年のお祝いをどうするか>

お昼休みが終わり、午後の茶の間が始まった。やはり、午後の方が利用される方が増え、この日も20人前後がやってきた。お出でになった方のお相手をしていた河田さんに2人の当番さんが声を掛ける。「10月の6周年の相談をしたいので、少し時間をください」との呼びかけに河田さんが応じて、しばらくの相談タイムとなった。相談の方向性がまとまると、河田さんが常連さんに「どうでしょう。今年はやっぱり6周年のお祝いは無理でしょうね」と念を押す。常連さんが「昨年の5周年には、この茶の間に160人が集まった。『どうして、そんなに入れるんだろう』と思うぐらいだったんだから、『密』なんてもんじゃなかった」「周年のお祝いには、その前でも100人は来ていたからね。そりゃあ、無理ですよ。周年事業に集まるのはね」などの声が挙がる。

「そうね。じゃあ6周年は、『こんな風にして、無事再開できました』という記録をお届けすることで仕方ないですね。だって、案内出す人をこっちで線引きできないですもんね」と河田さんが結論を出す。今年10月の実家の茶の間6周年は、写真を中心に「再開の記録」をまとめることで話がついた。

<保健相談はアクリル板越しで>

次の話題は、今度の月曜日(22日)に保健師さんが久しぶりに健康相談に来てくれる件だ。河田さんが「健康相談の時は、あのアクリル板の衝立を使いましょうか。ほら、再開の日に佐藤さんが持ってきてくれた、あの衝立。あれがもう一つあるといいわね。健康相談は二人でやってくれるから」と提案した。佐藤さんとは中央区の二層の「支え合いのしくみづくり推進員」の佐藤高陽さんのことで、茶の間が再開した6月1日にフェースシールドと衝立を持ってきてくれた方だ。保健師さんが来る日の対応で盛り上がっている時、ちょうど佐藤さんが顔を出した。それも自前のフェースシールドをつけての登場だ。

写真=フェースシールドをつけた佐藤高陽さん(左)が登場した
河田さんが早速声を掛ける。「佐藤さんはいつもいい時に来てくれるわね。こないだの衝立、もう一つ用意できるかしら。月曜日の午後に使いたいんだけど」との問いに、「はい、OKです。在庫がありますから」と佐藤さん。大工さん手作りの衝立をもう一つ、特別価格で提供してくれることになった。これで、保健師さんが来る日の準備は整った。

<青空記者の目>

久しぶりに「実家の茶の間・紫竹」に保健師さんがやって来るので、この日の茶の間はその準備で盛り上がっていた。もっとも22日午後に河田さんは茶の間にはいない。さわやか福祉財団のリモート会議のため、11時には自宅に戻らなければならないのだ。「私がいないということも、ある意味、いいですよね。みんなが役割を果たしてくれるから、大丈夫」と河田さん。確かに当番さんたちは、しっかりとチーム作業で茶の間を回している。河田さんのいない22日も茶の間は同じような表情を見せていることだろう。

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