ブログ「青空リポート」・学園 近況点描

まちづくり

◆ブログ「青空リポート」・学園 近況点描◆

2024年5月31日

―青陵アルムナイ 「Bit」の秋山さん―

―「新潟代表」として銀座に出店―

<「将来ビジョン」に向け前進>

新潟青陵学園では今春、昨年作成した「2040将来ビジョン」の実現に向けて順調に動き出しています。地域課題・社会課題の解決に役立つ拠点を目指す「ソーシャルイノベーションセンター」は来年度の開設に向けて検討チームが活動を開始していますし、これからの「青陵スタンダード教育」構築に結びつくアイデアやヒントを語り合う「若手ワーキングチーム」も顔合わせを終えました。「新潟と世界」を結びつける「国際交流・留学生センター」も開設への準備を進めています。また、青陵では同窓会を広義に捉えて、卒業生や教職員OBに加え近隣地域の方々、さらには連携協定の締結先も「仲間」との位置づけで絆を強くしていく「青陵アルムナイ」活動に昨年から着手しました。今年は「アルムナイ・プロジェクト」として教員・学生・OBらが力を合わせて「酒づくり」に取り組んでいます。酒米を田植えし、稲刈りをして、年度内には美味しいお酒ができ上りそうです。

写真=昨秋に開催された「青陵アルムナイ」立ち上げのスペシャルトークに参加した秋山武士さんら(青陵ホール)

<スズラン通りの「新潟情報館」ビルに>

そんな中、青陵学園にとって嬉しいニュースが飛び込んできました。その「青陵アルムナイ」立ち上げのスペシャルトークに参加してくれた秋山武士さん(新潟青陵高校卒)がオーナーシェフを務める「Tubanesanjou Bit」が、新潟県の新アンテナショップに入店する唯一の飲食店として選定されたのです。

県ではこれまでのアンテナショップ「ネスパス」(東京・表参道)に替わり、銀座のスズラン通りに「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」を8月にオープンさせることにしています。新築ビルの地下1階を移住相談窓口、1・2階に物販・軽食販売・観光情報発信、3階がイベントスペースとなり、現在、内装工事などが進められています。

ビル8階が「Bit」が出店する飲食スペースです。今月31日に飲食スペースが〝先行オープン第1弾〟として開業するのですが、それに先立ち、23日に「プレ・オープンイベント」が開かれ、青陵学園理事長として出席してきました。新たな店名は「THE NIIGATA Bit」。秋山さんはじめスタッフが〝県代表〟〝オールニイガタ〟との想いを込めてつけた店名です。プレイベントにもかかわらず、新潟県内外から飲食関係者が集まり、盛大に門出を祝う会になりました。青陵アルムナイから新潟県を代表する飲食店が出たことは〝青陵の誇り〟でもあります。

<食器にも〝新潟代表〟の心意気>

新潟情報館の場所は銀座4丁目交差点からほど近いスズラン通りに面した一等地でした。オープンの午後6時前には既に多くの関係者が集まり、お祝いムードが高まります。秋山さんは入り口近くで応接に余念がない様子。こちらを見つけて満面の笑みで挨拶いただき、握手を交わしました。既にカウンター、テーブル席には人があふれている状態で、私たちのテーブルは国定勇人衆院議員(元三条市長)、藤田明美加茂市長、本間芳之弥彦村長とご一緒でした。

写真(左)=テーブルに挨拶に来てくれた秋山さん(左から本間弥彦村長、藤田加茂市長、秋山さん、国定衆院議員) (右)=私も加わって記念撮影

テーブルに並べられていく器を見て、秋山さんの「新潟代表」の心意気を感じました。最初のプレートは新潟県をかたどったもので、そこに上・中・下越・佐渡の蔵元の酒が盃に入っていて、全県の地酒を味わえる仕掛けです。そして、最初の味の1品は新潟名物の「のっぺ」。これもイタリアン「Bit」のイメージを変えるチョイスなのだと思いました。さらに驚かされたのは、締めが新潟産の「新之助」の白米(ご飯)だったことでした。味付けは一切なしで、京都のコメ卸企業が選び抜いた新潟米とのこと。これに阿賀野市(笹神)産の厳選された醬油をかけて食べる「醤油ご飯」が絶品でした。まさに「イタリアンBitからの脱却」を実感できるメニューとなっていました。

写真(左)=新潟県をかたどったプレートと、のっぺ (右)美味しそうな締めのご飯

<「新潟と共に生きるお店」>

写真=料理の説明をする秋山さん

「新潟を世界の人々が集まる美食の街にする」ことを目標に掲げて活動してきた「TSubamesannjou Bit」ですが、今度の「THE NIIGATA Bit」のコンセプトは「新潟と共に生きる」だそうです。食材、器、お箸、インテリアまで新潟にこだわる秋山さんらの姿勢に共感して、逆に全国の食関係者が新しいお店に集まっていました。秋山さんは全テーブルを回りながら、ゲストの感想を楽しそうに聞いていました。秋山さんは「ようやくスタート点に立てただけ」と謙虚に語っていましたが、新潟が世界に誇る食文化と暮らし文化が凝縮されたBitを青陵アルムナイで盛り上げていこう―そんな気持ちにさせられた1日でした。

 

―青陵ホールに響く中国語スピーチ―

―青陵大学が後援、司会は短大の孫先生―

<崔総領事が開会の挨拶>

写真(左)=孫先生の授業風景 (右)視察に来てくれた中国総領事館の康副総領事(右端)

5月25日には「朱鷺杯・第5回全日本大学生中国語スピーチコンテスト北日本ブロック予選」が学園の青陵ホールで開かれました。日本華人教授会議が主催し、中国駐新潟総領事館が共催の行事で新潟市内の4大学から11人の学生が登壇し、発音の的確さとスピーチの内容を競いました。残念ながら今年は青陵からの参加学生はいませんでしたが、司会は短期大学部の孫准教授が務めてくれました。また、4月には孫先生の授業を中国総領事館から視察いただいておりました。「国際交流・留学生センター」が開設する来年度以降に期待しましょう。

写真(左)=会場の青陵ホール (右)司会を務めた孫准教授

開会に当たり崔為磊・駐新潟総領事が挨拶。「青少年交流が日中交流の大きな柱になる」ことを力説されると共に、「今回は総領事館からも近く、素晴らしい環境の青陵学園のホールをお借りできて感謝している」との言葉をいただきました。また、総領事館と並んで今回の会を共催した敬和学園大学の金山愛子学長も出席され、青陵への感謝の言葉をいただき、恐縮でした。

写真=挨拶をする崔総領事

<学生11人が次々にスピーチ>

写真=スピーチコンテストの参加者たち

スピーチコンテストに参加した11人の学生の所属を見ると敬和が5人、新潟大学が4人、新潟国際情報大学が2人となっており、他大学が国際交流に力を入れていることを実感できました。中国語のできない私には発音の正確さやスピーチの内容などは分かりませんでしたが、みんな淀みなくスピーチされ、態度も立派な感じを受けました。関係者に聞くと「なかなかのレベルだった」とのことです。今後も青陵ホールを外部の方からも多様にお使いいただければ幸いです。

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