―「月見草プロジェクト」再開
地域との絆づくりも復活―
2023年4月25日
4月21日、新潟青陵学園1号館わきの芝生広場で「月見草植栽プロジェクト」が開かれました。青陵幼稚園児28人や学園のボランティアセンターの学生約10人をはじめとする学園関係者に加え、「月見草を育てる会」の佐藤悟会長や旭水町内自治会の藤井光継会長ら地域の方からもご出席いただき、総勢50人ほどからの会とさせていただきました。コロナ禍で長く途絶えていた学外の方との交流が3年ぶりに復活する「キックオフ」的な役割も果たしてもらう、ありがたい催しとなりました。
これから、様々な機会を捉えて、地域の方々との絆を強めていきますので、皆さんからもアイデアや提案をいただきたいと思っています。
<月見草と小柳マサさん>
写真(左)=月見草植栽プロジェクトのチラシです。小柳マサさんの写真も載っています。 (右)=私のあいさつの様子です
月見草プロジェクトの開会あいさつで、私は小柳マサさん(故人)のお話をさせてもらいました。小柳マサさんは長く「月見草を育てる会」の会長を務めた方で、新潟西海岸に咲く月見草の素晴らしさにいち早く気づき、月見草を西海岸のシンボルフラワーに育てられた方です。ご主人は新潟日報社の社主であり、私が同社に記者として入社した時の社長でもありました。私は、奥様のマサさんから日報社時代も、新潟市長になってからも様々な面でアドバイスをいただいており、〝恩人〟と思っています。
そのマサさんから、「私は月見草が大好きだけど、(新潟市の名誉市民でもある)會津八一先生も月見草をお好きだったんだよ」との話を聞いた覚えがあります。會津先生は昭和20年代に新潟日報社が発刊していた「夕刊ニヒガタ」の社長も務められ、日報社との縁が深い方でもあります。西海岸の松林に近いところにお住まいで、月見草を愛でておられたそうです。こんな歌を詠んでおられます。
<あめ はれし きりの したばに ぬれ そぼつ あしたの かどの つきみそう かな>
<心を込めて植え替えや種蒔き>
私の前に青陵学園理事長を務められた関昭一先生も、小柳マサさんたちの月見草を育てる活動に共感され、マサさんとタッグを組んで月見草の普及に尽力されてきました。この辺りの歴史については、私の後にお話をされた丸山尚夫・青陵短期大学部学生委員長が詳しいく解説をしてくれました。
写真=丸山尚夫・学生委員長が解説してくれました
そして、いよいよ幼稚園児の出番です。28人の園児たちがグループに分かれ、月見草の苗をプランターに植え替えたり、タネを蒔いたりしてくれました。介添え役は学園のボランティアセンターに所属する学生さんが務めてくれました。園児たちは「大きく育つかな」、「どんな花が咲くの?」などと、おしゃべりをしたり、幼稚園の先生たちとお話をしたりしながら、心を込めて植栽作業に当たり、月見草プロジェクトの主役を務めてくれました。
写真(左)=青陵幼稚園児とボランティアセンターの学生さんが月見草の苗の植え替えや種蒔きに取り組んでくれました。 (右)=佐藤悟・月見草を育てる会会長も園児の手伝いをしてくれています
<7月には「月見草の会」を開催>
植栽を終えた後はみんなで記念撮影をして、プロジェクトは終了しましたが、月見草を育てる会の佐藤悟会長からは、「小柳マサさんの活動を、また青陵学園がこのように引き継いでくれて、大変に嬉しい。園児たちがよく頑張ってくれた」と喜んでいただきました。
コロナ禍前の2019年までは、毎年7月に「月見草の会」を学園内で開き、バンドなども登場して賑やかにイベントを開催。地域の方からもご参加いただき、盛り上がっていたそうです。今年の7月には4年ぶりに「月見草の会」を開催する予定です。地域の方からも是非ご参加いただきたいと思います。
青陵学園では今後も、地域の方と共に西海岸の環境を良くし、大勢の方から新潟の素晴らしい海岸と松林を楽しんでいただくよう努めていきます。学内外で活動を呼び掛けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2023年4月25日
新潟青陵学園・理事長 篠田 昭
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