ブログ青空リポート・将来ビジョン確定

青空リポート

―「青陵学園将来ビジョン」決定

今後は推進・実践の段階に―

<2つのワーディングを確定>

昨年9月から作業を進めていた「新潟青陵学園将来ビジョン」ができ上りました。将来ビジョンは、青陵学園の建学の精神である「日進の学理を応用し、勉めて現今の社会に適応すべき実学を教授する」を起点として、今後、青陵に求められる「ミッション(使命)」を探求・確認し、来る2040年の青陵学園のあるべき姿・なりたい姿を「2040ビジョン」として描くものです。(このブログ「青空リポート」シリーズ第1弾「青陵プロミスを作成しました」の中で、「将来ビジョン」についても昨年度末時点での「策定作業メモ」を掲載してありますのでご参照ください)

<「将来ビジョン」のキーコンセプト>

「青陵将来ビジョン」の策定作業は、2040年をにらんでの「長期目標」と「改革の方向性」、それに基づく「長期戦略」の原案を昨年度末までに練り上げ、4月10日の将来ビジョン策定本部会議で確定させました。また、「ミッション」の文言(ワーディング)については「人と社会の学び合いをダイナミックに循環させ、未来を拓く」を、同じく「2040ビジョン」については「ソーシャルイノベーション共創拠点の実現」を共に仮置きし、この方向でさらに分かりやすく、かつアピール力を高めるよう、ワーディングに磨きをかけることを策定本部として確認しました。

将来ビジョンのキーコンセプトは「青陵が、地域や行政・企業・社会と連携・協働する、社会変革のセンターとなる」ことであり、それを実現するため「青陵学園は、人と人、人と社会の学び合いを循環させ、未来につなげていく」ことを使命とするものです。この方向性についても10日の策定本部会議で確認し、ミッションとビジョンのワーディングは専門家の意見も聞いた上で、理事長、常務理事・大学学長、短大学長の3者に一任をいただきました。これをもって将来ビジョン策定本部は役割を終え、「将来ビジョン推進本部」を同日付けて発足させました。

<「実学教育」の拠点から、「社会変革」の基点へ>

ここまでの議論でワーディングの基礎認識は本部会議メンバーで共有することができました。青陵学園はこれまで、120年余にわたって「現今の社会に適応すべき実学」を提供する教育機関として役割を果たしてきましたが、学園はこれから2040年に向かって「社会変革(ソーシャルイノベーション)の拠点、そして広場(スクエア)へ」と大きく翼を広げていきます。その活動は、新潟と世界を循環するものになるでしょう。

また、この大きな社会変革活動を実現するためにも、青陵学園での学びや実践では「多様な価値観を触れ合わせ、インクルーシブな機会を提供する」ことを重視すべきと考えます。多様な価値を許容し寛容性を持って学んでいくには、「品格や知性、徳性を持つ」ことが求められ、その土台の上に、青陵が長く追い求めてきた「実践的・実学的な生きる力・学ぶ力」の発展が可能となると考えています。これを青陵の使命(ミッション)と規定しました。

<2つのワーディングの周知を>

4月中に外部の専門家との意見交換を経て、両学長と固めたワーディングが冒頭にお示した文言です。「ミッション」は青陵学園が自らに確認する意味を込めてやや説明調のものとし、「ビジョン」は内外に宣言する形にしたつもりです。「新潟から世界へ 世界から新潟へ」と循環させる想いは、デザインとして提示しました。将来ビジョン策定の責任者として、2つのワーディングが共感をもって受け止められることを祈る気持ちには切なるものがあります。

ただワーディングに馴染んでもらうには学園内でも少し時間が掛かると思いますし、「将来ビジョン」を学園内外に浸透させることも容易ではないはずです。これから、あらゆる機会を通じて2つのワーディングをアピールすると共に、「将来ビジョン」が学園内外で広く認識されるよう努めていきます。それにはビジョンのアピールだけでなく実践を伴うことが必須と思います。

<地域との協働事業もスタート>

図1のように、将来ビジョンのグランドデザインに則った「2023年度中期計画策定チーム」の設置案も規定しました。当面、「第1期中期目標(2025~2030)策定」に向けて5つのチームを結成し、作業を進めることにしています。既に高校や短大については改革チームが発足し、改革への議論・実践が始まっていますが、それ以外に①人事(業務改善)制度改革②学園ファイナンス機能強化③ソーシャルイノベーションセンター(SIC)設置構想―の3チームを年度初めから順次、結成していきます。

=図1=

中でもSIC設置構想チームは間口が広く、作業が多岐にわたることが想定されるので、分科会で作業を進めることとし、①地域と一体となっての既存事業再開・発展=地域協働事業②収益事業の検討③SI研究科設置構想の策定④アルムナイ活動―の4分科会を発足させることとしました。このうち「地域協働事業分野」では、ブログでも報告済みの「月見草植栽プロジェクト」が実施されたほか、学園内の憩い・活動の場づくりや、学園内外の環境整備面での活動の準備が始まっています。

「アルムナイ」はまだ耳慣れない言葉かもしれません。「アルムナイ」とは、教職員OBを含めた同窓会の絆を強くし、単なる親睦の場から活動の場へと変えていく運動のことです。このことによってアルムナイ・メンバーには、リスキリングなど生涯学んでいく機会を持ってもらうと共に、青陵のソーシャルイノベーションに参画することで自己実現が図られたり、ビジネス面での可能性を広げられたりする場としていきます。「オール青陵」として力を合わせていく運動とご理解ください。

<将来ビジョンをみんなで育てていきます>

写真=青陵の芝生広場です。これから、ここから、「将来ビジョン」を内外に発信していきます

「青陵将来ビジョン」は、まさに実践の段階に入りました。このビジョンをまずは教職員全員で育てていきます。青陵が学園として発する「熱量」の大きさこそが、将来ビジョンを学園外に伝播する力に直結すると思いますし、実践の活動量が大きいほど「青陵が地域にあって良かった! 新潟にあって良かった!」と多くの方から実感していただけると信じています。

これから「オール青陵」で頑張っていきますので、青陵将来ビジョンの実践・推進に多くの方々のご支援・ご協力をお願いします。

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