ブログ「青空リポート」・点描 年度末の学園活動

まちづくり

◆ブログ「青空リポート」・点描 年度末の学園活動◆

―コーヒー論議に、スキー・スノボ合宿ー

2024年3月21日

<春休みもイベント多彩>

新潟青陵学園も春休みに入りキャンパス内は静かになっていますが、活動が休止しているわけではありません。3月9日には青陵大学社会福祉学科による「地域づくりフォーラム2023」が学内で開かれ、「一杯のコーヒーから始まる地域づくり」をテーマに活発な意見発表・議論が展開されました。11日からは5年ぶりとなる大学・短大有志の「スキー・スノボツアー」が開催され、学生13人が参加し、津南町ニューグリーンピア津南のスキー場で2泊3日の合宿をし、腕を磨きました。年度末の学園の様子をスケッチします。

―「猿田彦珈琲」大塚社長がやってきた―

―一杯のコーヒーから始まる地域づくり―

<「カンブリア宮殿」でも注目>

写真=コーヒーを通じた地域づくりについて講演する猿田彦珈琲の大塚社長(青陵ホールで)

9日のフォーラムには、いま話題のスペシャルコーヒー・チェーン店「猿田彦珈琲」(株)の大塚朝之社長がメインスピーカーとしてやってきてくれました。大塚さんは2011年に東京・恵比寿で「猿田彦珈琲」を創業し、ジョージアの「ヨーロピアンシリーズ」なども監修・ハイレベルのコーヒーを提供して話題を呼んでいるコーヒー業界の風雲児です。本学園内で学生主体のコミュニティカフェ「SEIRYOぶるーすたー」の立ち上げを支援した社会福祉学科の先生方が東京で大塚さんの講演を聞き、その話に感動して青陵での講演を依頼。今回のフォーラム開催に漕ぎつけました。フォーラムの正式なタイトルは「たった1杯で、人とまちを幸せにする~コーヒーでつむぐみんなの想い~」です。

写真=大塚社長が猿田彦珈琲について語ったパワーポイントの資料

「カンブリア宮殿」などマスコミでも取り上げられ、「たった一杯で幸せになる珈琲」の著書も出されている大塚さんには私も注目していましたが、今回、直に「コーヒーを通じた地域づくり~猿田彦珈琲の取り組み」と題した基調講演を聞き、魅力的な話に引き込まれました。一番のポイントは「誰かを幸せにする=利他的」を事業の起点とし、「美味しい=自己肯定」に結び付け、「顧客満足」から「事業拡大」に結びつける「理想のシーソー」でしょうか。パワーポイントの写真を見て皆さんも考えてみてください。

写真(左)=これまでのビジネスモデルの「シーソー」と、(右)=これからの「理想のシーソー」

<「ぶるーすたー」代表も登壇>

大塚さんの基調講演の後、新潟でコーヒーを活用した事業や活動を続けている3人がパネリストとして登壇。青陵大・社会福祉学科の海老田大五朗教授がコーディネーターとなって、「コーヒーを通じた地域と人を元気にする実践・取り組み」をテーマにコーヒー議論を展開しました。新潟市でカフェ運営などを行う「SUZUKI COFFEE」でバリスタや焙煎士として腕を磨き、2021年に「Days Coffee Roaster」を開店した白井渉さんが、コーヒーを活用したまちの活性化事例を発表すれば、新潟市職員でいながらお昼休みに職場でコーヒーを振る舞う「café kakka」を実践する坂井孝行さんが「まちづくりとコーヒー道」についての破天荒な取り組みを語って会場を沸かせました。3番手は「ぶるーすたー」の学生代表を務める本学社会福祉学科2年の田中彩姫さんが学園コミュニティカフェの魅力と将来の起業への意欲などを紹介しました。

 

写真(左)=事例発表する白井さん(左)とコメントを聞く海老田教授(中)と大塚社長 (右)=同じく事例発表する田中さん

<下調べも入念な大塚さん>

パネルではコメンテーターを務めた大塚さんは、3人の発表に興味津々の様子で、「新潟は面白い取り組みをやっていますね。めっちゃめちゃ面白かった」と高く評価してくれました。

いま、国内で22店舗を展開している大塚さんですが、「その道で突き抜ける人は、やはりすごいな」と感じさせる行動を取っていました。今回のフォーラムに参加するに当たって前日から新潟市入りし、居酒屋を含めて新潟のまちをリサーチしていたのです。それも直前にアフリカらから帰国されたばかりなのに、本学園のフォーラムに全力投球している姿勢に感銘を受けました。

そんな大塚さんに触れて嬉しくなったこともあり、フォーラム終了後、新潟のまちをご案内しました。大塚さんからは新潟の料亭文化や花街にも興味を持っていただき、「新潟に店を出すなら花街にしたいですね」とも言ってくれました。どんな展開が待っているか、楽しみです。その後の交流会には学生たちも含めて盛り上がりました。こちらも写真でご確認ください。

写真=大塚社長と懇談する青陵メンバー

―スキー・スノボにゲームも満喫―

―若い桑原町長の「やる気」にも触れる―

<5年ぶりに「伝統」復活>

11日からは2泊3日の「スキー・スノボツアー」が津南町で開催されました。短大・大学や学科の垣根を超えて13人の学生が参加。5年ぶりで伝統のツアーが復活しました。こちらは写真を中心に報告します。

 

写真(左)=ニューグリンピア津南スキー場で全員の記念撮影 (右)=講習会前にスキー・スノボ指導者から注意を聞く学生たち

 

学園を出発したバスは昼前に津南のニューグリンピアに到着。午後からスキー、スノボに分かれて早速「講習会」が開かれました。ほとんどが初心者でしたが、講習を担当するニューグリンピアの指導者に加え、引率の4人の先生方の親身な指導もあって3日間で全員がめきめきと上達しました。一方の私は35年ぶりのスキーとあって、皆さんの足手まといとなるばかりでしたが、それでも何とか〝完走〟ならぬ〝完滑〟することができました。一緒に滑ってくれた先生方に感謝です。

写真(左)=快晴の初日、いよいよ滑走へ準備をするスキーチーム 

(右)=2日目のスノボチーム。講師からの指導に耳を傾けます

また、3月11日、12日は13年前の東日本大震災と長野県北部地震が発生したメモリアルデイとあって、夜は鎮魂の想いやそれぞれの願いを込めた「スカイランタン」を飛ばすイベントにも参加しました。

さらに、夕食の後はゲームで親睦を深め、学生たちは「短大や大学の垣根を超えて、仲良くなれた」「友達が増えて嬉しい」と口々に話していました。

写真(左)=ランタンに思い思いの言葉を書いて準備します

(右)=それぞれの想いを込めてランタンが冬空に舞います

写真(左)=お楽しみゲームの前の学生たち (右)=中野充先生からゲームのルールを聞く学生たち

学生にとって、サプライズもありました。12日夜には地元の桑原悠(はるか)町長が学生たちのために駆け付けてくれたのです。津南生まれの桑原町長は東京で学んだ後、ふるさとに戻りました。それから間もない2011年に発生した長野県北部地震で大きく傷ついた津南町の姿を見て、やむにやまれぬ気持ちとなり、25歳で町会議員に立候補し当選されました。その後、31歳で津南町長となられ、町長職と子育てを両立されている方なので、短時間の歓談でしたが、学生たちにも大きな刺激となったと思います。

写真(左)=駆け付けた桑原悠町長をみんなに紹介します (右)=桑原町長を囲み、みんなで記念撮影です

3日間、実りの多いスキー・スノボツアーとなりました。

 

 

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